道-Tao-を描く 〜老子を詠む女性画家たちの講読会〜

<一晴画廊 企画展ブログ> 中国古典の名著、老子『道徳経』をテーマに2018年11月3日(文化の日)〜11日11日(日)に京都の一晴画廊にて展覧会を開催します。それぞれの画家が老子を読み解き、絵画へと変換していく思考の過程を一般公開する、新しい試みのブログです。

キリスト教と老子

宮毬紗です。 老子を読み、次第に仏教やキリスト教、日本哲学といった、思想の勉強へと興味が広がり始めました。 最近では、バッハ作曲の『マタイ受難曲』から、キリスト教の「パッション」、受難についても調べていました。 受難曲は「マタイ」「ヨハネ」「…

「三十の輻」にみる生命観  山名しおり

山名しおりです。 「戸を出でずして」の章が私自身の心の中に落ちたことで、11章「三十の輻」へのイメージが広がりました。 文章の表現としても、11章「三十の輻」は「車」や「器」など具体的な物を挙げて説明がされているのが特徴的です。 イメージもしやす…

老子の周縁  宮毬紗

宮毬紗です。 本棚の整理をしていました。 春に、もう処分しようと隅に寄せていた本を、もう一度、本棚の真ん中に戻しました。 手放さずに、また読みたくなりました。 ここ何ヶ月か、老子を知るために、老子以外のものを、調べていました。 宗教も、その時代…

母の貴さ 宮毬紗

宮毬紗です。 「無名は天地の始にして、有名は万物の母なり」 久しぶりに、安岡正篤『洗心講座』のなかの、「『老子』と時代」を読みました。 有名になるということは、つまりおっ母さんになって、色々なものを生んでゆくことであります。 然し母になるとい…

言葉が絵になる瞬間   山名しおり

先日、制作を進めていた際に言葉が絵になる瞬間を体験しました。 その時頭の中に浮かんでいたのは四七章「戸を出でずして」の章です。 ブログの中で「戸を出でずして」が私の中でようやく噛み砕けた始めたとき、制作の中で理屈ではなく形となって表すことが…

「戸を出でずして」はインプットする時間   山名しおり

山名しおりです。 これまで、老子の中に流れる「普遍性」について仏教用語に派生しつつ触れてきました。老子が時を経ても普遍性を感じる理由の一つとして、日々に根差した思考であるからだと私は考えています。 特に、四七章「戸を出でずして」については、…

宙と繋がる  長谷川幾与

長谷川幾与です。 宮さんのこちらの記事を読んで、あ、私も。と思いました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp 私も数年前に、大地と自分の境界線がなくなり、宙と繋がる感覚を経験しました。 その時の感覚は今でも鮮明に覚えています。 とある離島に滞在して…

シンポジウムから  長谷川幾与

長谷川幾与です。 少し老子のテーマとは話がずれるかもしれませんが、先日参加したシンポジウムの報告をいたします。 ichiharugallery.hatenadiary.jp オーストリアと日本の技術者、科学者の方々を中心とした国際シンポジウムで、第5回目を迎えた今回のテー…

告知です:中谷彰宏さんと見る、夭折の天才画家の非公開絵画。 宮毬紗

宮毬紗です。 お知らせです。 1000冊以上の本を出版されている作家の中谷彰宏さんと共に、私の主催する京都・御所南の一晴画廊にて、夭折の天才画家・木島桃村の、一般非公開の絵画を見ませんか? shop.an-web.com 木島桃村は、明治を代表する日本画家・木島…

大地から生まれる思想  宮毬紗

宮毬紗です。 中国大陸から生まれた思想を、日本で暮らす私が、どこまで理解できるのだろうと、考えていました。 中国へは、20年ほど前に上海へ、10年ほど前には北京へ、合計3度訪れています。 上海で、混沌した人と土地の醸し出す、濃厚な空気に魅入られて…

老子の深淵  山名しおり

山名しおりです。 長谷川さんの記事を拝見しました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp ドリアン助川さんの本について合わせて触れておられます。 私も、その著書の中で、老子の文章と禅問答の一つ「海を一息で飲んで来い」ということをドリアン助川さん自身…

仏教について考え求める  山名しおり

山名しおりです。 前回の記事で老子を詠む中で焦点を絞りながら表現に繋げている旨を書いていました。 私自身の中では老子の言葉から「仏教」に焦点が絞られてきています。 これまでに宮さんも仏教について記事を書いておられます。 ichiharugallery.hatenad…

シンポジウムを終えて  長谷川幾与

長谷川幾与です。 今日はオーストリア大使館にて、グローバルイノベーションについての国際シンポジウムにパネリストとして参加してきました。 シンギュラリティを迎える時代に、AI(人工知能)によるアートと、人間によるアートの区別はどのようにされるの…

少しずつ焦点を定めてゆくこと  山名しおり

山名しおりです。 老子を読み進める中で、少しずつ表現していきたい形が浮かんできています。 カメラのレンズを覗き対象物に焦点を絞るような感覚です。 老子の言葉がそのまま描くことへ繋がることもあれば、ブログを書く中で気付いた私自身の根底に流れてい…

ある一人の経営者から見たアートとサイエンスへの視点に学ぶこと  山名しおり

山名しおりです。 長谷川さんが記事の中でアートとサイエンスについて書いておられました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp そのシンポジウムではどのような意見交換されるのか伺えるのが楽しみです。 私は記事を拝見しアートとサイエンスという言葉からあ…

老子から仏教へ  宮毬紗

宮毬紗です。 この記事を書いたあとで、しばらく仏教の経典を調べていました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp 時間の概念について、過去、現在、未来が同時に存在していることを経験したのですが、これは仏教で「一念三千」と呼ばれる状態に近いのではない…

音楽から感じること   山名しおり

山名しおりです。 私自身の表現の根底にはヴァイオリンという楽器の存在があります。 前回音楽に関する記事を書いたことで私自身も改めて気付かされました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp ヴァイオリンという楽器は弾こうと思っても、すぐに音が出せてメ…

道を体験すること  宮毬紗

宮毬紗です。 休憩時間に、般若心経を聞いています。 空は、老子の道にも思えます。 この記事を読んで、思い出したことがあります。 ichiharugallery.hatenadiary.jp 30歳頃に、宇宙とつながる感覚を体験をしました。 道を歩いていると、「この道の上は、宇…

アートとサイエンス  長谷川幾与

長谷川幾与です。 老子とは話が少し逸れますが、 宮さんの新しいブログ「世界の富裕層・エリートになるために、若いあなたへ伝えたいこと。米国アイビーリーグでサイエンスを学ぶ娘へ贈る、心で憶えるアート講座。」を愛読しています。 marisamiya.com ブロ…

右脳世界と老子  長谷川幾与

長谷川幾与です。 いままでこのブログで、境界線について何度か触れてきました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp 境界線を無くすということをイメージする時、いつも思い出す動画があります。それは、私の一番好きなTEDプレゼンテーションです。 www.ted.co…

見えないものに思いを馳せる感性  山名しおり

山名しおりです。 先日の記事で母の言葉から気付づかされたことを書きました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp 息子とのやりとりでもふと気付かされたことがあります。 テレビを見ていた息子に、きちんと外出の旨を伝えず「少しだけ」と思い10分ほど外出し…

制作と日常の境界線  長谷川幾与

長谷川幾与です。 山名さんが記事に書かれていた、アイザックスターンの音楽を聴きました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp 山名さんの作品を思い起こさせ、心地良い時間でした。 老子に合わせて選ぶ音楽に、作家それぞれの「らしさ」が出ているように感じ…

心地よい、つながり方。 宮毬紗

宮毬紗です。 山名さんの、アイザックスターンの記事を読んでいました。 ichiharugallery.hatenadiary.jp 山名さんの、バイオリンの演奏を聴いたことがあります。 情感持った音色でした。 長谷川さん、山名さんは、どんな老子を描くのだろうと、ふと想像して…

安岡正篤の『老子』  宮毬紗

宮毬紗です。 中国古典の背景を学ぼうと、安岡正篤『洗心講座』を手にしました。 洗心講座 作者: 安岡正篤 出版社/メーカー: 致知出版社 発売日: 2011/09/16 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (2件) を見る ちょうど、「『老子』と現代」という…

二条城のお堀  山名しおり

山名しおりです。 今朝、たまたま出勤途中に母と二人で二条城の前を自転車で通りました。 今二条城の前は整備されていて、工事中です。 狭かった歩道が歩きやすいように広げられています。 普通なら「へぇ。歩道広くなって通り易くなったな」で終わるのかと…

アイザックスターンの演奏  山名しおり

以前の記事で老子から連想する音楽についてお二人が書かれていて、私も色々思い浮かべていました。 私がふと思い浮かべたのは「ブラームス弦楽六重奏曲第一番変ロ長調作品18」です。 ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 作品18 アーティスト: スターン(ア…

十四、これを視れども見えず  山名しおり

山名しおりです。 老子を読むにつれ色々な受け取り方が、沸き出てきて言葉にならない時があります。 「十四章 これを視れども見えず」の現代語訳などを読むと、「感覚や知識を超えたそのおぼろげなものを、なんとか手探りで尋ね当てようとする実践性がある」…

京都と老子  宮毬紗

宮毬紗です。 京都というのは、独特な町です。 お商売をするにしても、儲けよりも、家の決まりを守ることを優先します。 儲けたいからと言っても、家に迷惑をかけるようなことは、極力避けます。 儲けよりも、先代、今の家族、この先の代のことまで考えます…

六十四、その安きは持し易く  宮毬紗

宮毬紗です。 親戚の木島さんのご了解を得て、明治時代の日本画家・木島桃村の若き日の図案を、実際に染めてみることになりました。 これは、大きな挑戦です。 21歳の若さで亡くなった桃村は、優れた図案を多く残しています。 もしも、これが今の時代に日の…

全ては作ることへ   山名しおり

山名しおりです。 前回の記事で老子に関する書籍を手に取るようにしていると書いていましたが、 その中の本で、なかなかインパクトのあるタイトルでしたので、紹介したいと思います。 ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講…

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