道-Tao-を描く 〜老子を詠む女性画家たちの講読会〜

<一晴画廊 企画展ブログ> 中国古典の名著、老子『道徳経』をテーマに2018年10月30日(火)〜11日11日(日)に京都の一晴画廊にて展覧会を開催します。それぞれの画家が老子を読み解き、絵画へと変換していく思考の過程を一般公開する、新しい試みのブログです。

十六、虚を致すこと極まり  長谷川幾与

「虚を致すこと極まり、静を守ること篤し。」

  

一人になって、心を落ち着かせたい時、頭の中に思い浮かべる風景があります。

とても静かで、寛容で、包容力のある風景です。

 

何事も、生まれては還っていく。だから、固執してはいけない。

私にとって、そう思わせてくれる場所です。

 

老子の言葉は、そのような、心の風景を思い出させてくれます。

心の原風景を眺めていれば、「根に帰り」、本来の自分を取り戻せる気がしています。

 

 

<書き下し文>

虚を致すこと極まり、静を守ること篤(あつ)し。

万物は並び作(お)こるも、吾れは以って復(かえ)るを観る。

それ物の芸芸(うんうん)たる、各々その根(こん)に復帰(ふっき)す。

根に帰るを静と曰(い)い、これを命に復ると謂(い)う。

命に復るを常(じょう)と曰い、常を知るを明(めい)と曰い、常を知らざれば、妄(みだり)に作(な)して凶なり。

常を知れば容(よう)なり。容は乃(すなわ)ち公(こう)なり。

公は乃ち王なり。王は乃ち天なり。天は乃ち道なり。道は乃ち久し。

身を没(お)うるまで殆(あや)うからず。

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