道-Tao-を描く 〜老子を詠む女性画家たちの講読会〜

<一晴画廊 企画展ブログ> 中国古典の名著、老子『道徳経』をテーマに2018年10月30日(火)〜11日11日(日)に京都の一晴画廊にて展覧会を開催します。それぞれの画家が老子を読み解き、絵画へと変換していく思考の過程を一般公開する、新しい試みのブログです。

六十八、善く士たる者は(不争の兵法)    山名しおり

すぐれた戦士は怒りをみせない。

「争わない徳」「人の力を上手く利用する」

 

山名しおりです。


この章の現代語訳には、上記のような解説があり、「したたかさ」と「しなやかさ」を感じます。
その語訳を読むと通常は人間関係を想起しますが、
作品を描く時にも、この「したたかさ」「しなやかさ」は使えるのではと思います。


まず大前提に、作品の主題はあります。
しかし日本画の絵具は扱いが大変難しいこともあり

(そこが魅力の一つではありますが)

画面上の全てを思うように支配することは、なかなかできません。

 
例えば、試行錯誤を重ね、選んだ色を画面に置き描いても、思うような発色にならず、意図する表現に到達できないことは実際に起こってしまいます。


そんな時に少し待ってみて、画面の流れに争わず、柔軟に次の描き方を考えてみる。
無論、表現の未熟さも起因しているので、より確実な技術力の研鑚を積んでいきながら「不争」の姿勢での作品画面との対話をする。


それは同時に自分の受け入れる器そのものを問われていることでもあり、

そこからの表現は更に澄み切ったものになるのではないかと考えています。

 

 <書き下し文>

善く士たる者は武ならず。善く戦う者は怒らず。善く敵に勝つ者は与(とも)にせず。善く人を用うる者はこれが下と為る。これを不争の徳と謂い、これを人の力を用うと謂い、これを天に配すと謂う。古えの極なり。

 

 

にほんブログ村 美術ブログ 創作活動・創作日記へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログ 画家・女流画家へ
にほんブログ村

画廊はこちら

ichiharugallery.hateblo.jp