道-Tao-を描く 〜老子を詠む女性画家たちの講読会〜

<一晴画廊 企画展ブログ> 中国古典の名著、老子『道徳経』をテーマに2018年11月3日(文化の日)〜11日11日(日)に京都の一晴画廊にて展覧会を開催します。それぞれの画家が老子を読み解き、絵画へと変換していく思考の過程を一般公開する、新しい試みのブログです。

二十二、企つ者は立たず  山名しおり

山名しおりです。

前回の記事でも触れましたが、第二十二章「企つ者は立たず」について考えていき

たいと思います。

まず、現代語訳を読みますと

「つまさきで背伸びをして立つものは、長くは立てない、大股で足をひろげて歩くもの

は、遠くまでは行けない。自分の才能や行動を自慢するものは長続きしない。それらは

道の立場からすると余計なふるまいである」

という内容で書かれています。

 

この現代語訳から、自分を尊大に見せるなという戒め読み取ることもできますが、「無理をしても長続きしない」という部分に私は着目しています。

 

それは「無理せず、ゆっくりいこう」ということを言われているのではなく、学ぶ姿勢

の真意を問われていると思うのです。

この章を読む度に一生懸命学び続ける大切さは大前提としてある上で、

「血肉になるような知識は、急いでも得られない。日々を大切にし、自分の足元を見

て、自分自身を知り、一瞬一瞬を真剣に捉え進んでいくしかない」ということを問われ

ていると思います。

何事も「一歩ずつ成長するしかない」のだと、この章は長期的な視野も教えてくれてい

ます。

 

 <書き下し文>

 企(つまだ)つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず。自ら見(あら)わす者は明らかならず、自ら是(よし)とする者は彰(あら)われず。自ら伐(ほこ)る者は功なく、自ら矜(ほこ)る者は長(ひさ)しからず。その道に於(お)けるや、余食贅行(よしぜいこう)と曰(い)う。物或いはこれを悪(にく)む、故に有道の者は処(お)らず。

 

 

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