道-Tao-を描く 〜老子を詠む女性画家たちの講読会〜

<一晴画廊 企画展ブログ> 中国古典の名著、老子『道徳経』をテーマに2018年10月30日(火)〜11日11日(日)に京都の一晴画廊にて展覧会を開催します。それぞれの画家が老子を読み解き、絵画へと変換していく思考の過程を一般公開する、新しい試みのブログです。

二十二、企つ者は立たず  山名しおり

山名しおりです。

前回の記事でも少し触れましたが、第二十二章「企つ者は立たず」について考えていきたいと思います。

 

現代語訳を読みますと

「つまさきで背伸びをして立つものは、長くは立てない、大股で足をひろげて歩くものは、遠くまでは行けない。自分の才能や行動を自慢するものは長続きしない。それらは道の立場からすると余計なふるまいである」

という内容で書かれています。

 

この現代語訳から、自分を尊大に見せるなという戒めを感じとることは勿論できるのですが、「無理をしても長続きしない」という部分に私はとても惹かれます。

学ぶ姿勢の真意を問われているというか、

知識だけの「つまさき立ち」では本当に得るべきものは得られないと言われているように思います。

私の捉え方ではありますが、この章を読む度に

 

「血肉になるような知識は、急いでも得られない。日々を大切にし、自分の足元を見ながら、自分自身を知り、自分自身の至らないこと出来ないことを認めつつ、常にこれで良いのかと迷いながら一歩ずつ進んでいくしかない」

ということを思い知らされる気分になります。

 

それと同時に、「あーもっと上手くできないの?私!」「グズグズするな私!」

と思う瞬間にこの章を思い出し、出来ない自分が今の自分なのだと認めることができると、少し気持ちが落ち着き、「一歩ずつ成長するしかない」とも思わせてくれます。

この章は私を戒め、そして支えてくれています。

 

 

企(つまだ)つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず。自ら見(あら)わす者は明らかならず、自ら是(よし)とする者は彰(あら)われず。自ら伐(ほこ)る者は功なく、自ら矜(ほこ)る者は長(ひさ)しからず。その道に於(お)けるや、余食贅行(よしぜいこう)と曰(い)う。物或いはこれを悪(にく)む、故に有道の者は処(お)らず。

 

 

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