道-Tao-を描く 〜老子を詠む女性画家たちの講読会〜

<一晴画廊 企画展ブログ> 中国古典の名著、老子『道徳経』をテーマに2018年10月30日(火)〜11日11日(日)に京都の一晴画廊にて展覧会を開催します。それぞれの画家が老子を読み解き、絵画へと変換していく思考の過程を一般公開する、新しい試みのブログです。

四十五、大成は欠くるが若く  宮毬紗

若い頃、心の病をしました。

 

苦しくなって、ヒルティやトルストイ、ヘッセなどを幸福論を読んでいました。

 

幸福を目指していました。

 

というのも、心が苦しい自分は、不幸だと思っていたのです。

 

 

この年齢になったからでしょうか。

 

苦しい時期を、多感な時期に過ごしてよかったと感じています。

 

あの時期に読んだ本も、絵も、いまでも、忘れられない実在感を持っています。

 

ただし、それは幸福論ではないのです。

 

フェディリコ・フェリー二の映画です。

 

淫猥な世界を描いたものです。

 

『毛皮のエロス』という映画を見たときに、私の心の内が描いてあると驚愕しました。

 

博物館には、本来「驚異の部屋」でありましたが、まさに「驚異」に心を捕らわれていた少女時代でした。

 

大直(たいちょく)は屈(くっ)するが若く、

大功(たいこう)は拙(つた)なきが若く、

大弁(たいべん)は訥(とつ)なるが若し。

 

「本当に真っ直ぐですと、かえって曲がっているように見えます。

 

本当に巧みですと、反対に拙く見えます。

 

本当にうまい弁は、訥弁のようで、けれども心に染み入ります」

 

自分では、ずいぶんと曲がった道へ進んだかのように見えました。

 

不幸になったように見えました。

 

ですが、そうでもないですね。

 

むしろ順調だったんじゃないの?と、老子を読みつつ、悦に入っています。

 

 

 

書き下し文

 

大成は欠くるが若く、その用は弊(すた)れず。

大盈(たいえい)は沖(むな)しきが若く、その用は窮(きわ)まらず。

大直(たいちょく)は屈(くっ)するが若く、大功(たいこう)は拙(つた)なきが若く、大弁(たいべん)は訥(とつ)なるが若し。

躁は寒に勝ち、静は熱に勝つ。清静(せいせい)は天下の正(せい)たり。

 

 

 

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